未来生活デザインの考え

「大手なら大丈夫!」か?

多くの人にとって人生最大の買い物。それはマイホーム。
嫌でも夢や希望に満ちた未来像と、住宅ローン返済などの現実を意識しなければ実現できない難物です。
そのため、親しみのある(昔から沢山CMを流しているので、誰もが知っている)大手住宅メーカーを思い浮かべ、営業所の門を叩くことになりますが…その考えで大丈夫ですか?

多くの人が住宅ローンを組まないと手に入れられないマイホームですから、費用が大きく違ってくると、月々の返済金額や返済期間に大きな影響があります。
場合によっては、途中で人生設計が破綻してしまい、お子さんの進学や老後の蓄えさえ難しくなるかもしれません。
事実、バブル崩壊後、中高年層のマイホーム破綻が増え、社会問題化したこともあります。

もちろん、マイホームはステータスシンボルでもありますから、「一概にコストだけで判断するというのはいかがなものか」というのも理解できます。
やっぱり、大手住宅メーカーのタペストリーがあると「箔がつく」感じもしますからね。
でも、その「箔」のために、いくら余分なお金がかかっているかを気にするほうが良いと思いますよ?
その分、支払いに負担が来るわけですから…
大手のハウスメーカーで建てるのとローコスト住宅会社で建てるのでは、建物の大きさにもよりますが1000万円以上、建築コストが変わってきますので、金利を含めるとかなりの金額になってしまいます。

住宅業界を建築から取り壊しまで見てきましたが、新建材を使用した家は20年も経てばかなり傷んでしまい、リフォームするにも1000~2000万円の費用がかかってしまいます。小さい家なら1軒建ってしまうくらいです。

だったら、最初にローコスト住宅を建てて、20~25年で完済したころに新しい設備の備わった新しい家を建てればよいと思いませんか?

そのころにはライフスタイルも変わり、子供も独立して大きな家はいらなくなりますし、もし同居するようであれば2世帯住宅を建てればよいわけです。
無理して高額な大手住宅メーカーの家を建てても、その分家が長持ちするわけではありませんから(家を長持ちさせるのは細かなメンテナンスです。同じ条件なら、家の寿命は大きく変わりません)。
そのころにはローンの残債が少なくなり、完済していればその分の選択肢が増えます。この部分にスポットを当てると、俄然、ローコスト住宅がおすすめです。

「大手だから安心」神話は崩壊

一般的なローコスト住宅のイメージで考えると、「安いけど、本当に大丈夫なの?」という不安が付きまとうと思います。ほとんどの人がそう思うでしょう。
そう思ったら、いろいろなローコスト住宅会社の現場を見学させてもらいましょう。
住宅のことが分からなくても大丈夫。見学を断るところはリストから外せば良いメーカーだけが残ります。つまり、メーカーを一次審査するわけです。

もちろん、会社側からはすこし警戒されるかもしれませんが、冷やかしでもなく「本当に家を建てたい。そのために会社を選んでいる」と伝えれば、ほとんどのメーカーは親身に相談にも乗ってくれるとはずです。だから安心して(?)「現場を見たいのですが!」と言ってみましょう。

ローコスト住宅といっても、地元で実績がある工務店が多く、そういった工務店が手がける住宅は、職人魂を持ったメンバーが作る家なので安心ですし、アフターサービスも大手と遜色がありません。

例えば、建物の引き渡し後、3カ月、1年、2年、5年、10年、15年…と長年にわたり、定期的に建設した住宅会社もしくは提携する会社が訪問し、建物の内外装を点検したり、建具や設備機器などの不具合のクレームを受け付けてくれたりしますので、大手ではないから不安ということもありません。

テレビCMもしている誰もが知るハウスメーカーでも、アフターサービスシステムが「絵に描いた餅」のこともあるので、引き渡し後のサービスが機能しているかは押さえておきたいところです。ちなみに、そのシステムがちゃんと機能しているかどうかは、その会社で建築したお客様を紹介していただいて聞けばわかりますよ。

昨今の業界において、「大手だから大丈夫」、「テレビCMで話題だから大丈夫」という神話は崩壊しています。高いお金を払って(安くてもそうですが)、悔しい思いはしたくないですよね?
そのためにも、特別な仕様でなければ、大手住宅メーカーを選ぶメリットはあまりないのです。

なぜ大手住宅メーカーは「高い」のか?

大手住宅メーカーの建てる建築物は、やはりコストが高いです。テレビCMなどの広告宣伝費はもちろん、オリジナル商品の開発コスト、それに伴う人件費に膨大な費用がかかっており、それが価格に反映されてきています。
逆に、ローコスト住宅の場合、広告宣伝費が少なく(「0」ではないでしょうが…)、オリジナル商品というよりは技術的に「枯れた(伝統的な)」ものを使うので開発コストが不要で、不要な人員を抱えないので、余分な人件費もかかりません。その分、同じような家なら安く建てられるのです。

ただ、特殊な仕様の家の場合、その技術を持っているのが特定の住宅メーカーの場合がありますので、ローコスト住宅では実現できない場合もあります。
しかし、耐震設備などは一般化してきていて、特定のメーカーでなくては不安ということはなくなってきています(これを「コモディティ化」と言います)。
大手住宅メーカーの場合、自社が建築した物件から開発費を回収しなければなりませんから、その分、割高になってしまうのです。

でも、それってメーカー側の都合だと思いませんか?
メーカー間の競争が激しくて、お互いに自社商品を競って作りますが、そのアオリを家を建てる側が受けるなんて…家を建てる費用だけでなく、本来関係ない余分な費用もお客様が負担しているのが大手住宅メーカーの建築費用が高くなってしまっている理由なのです。

「ローコスト住宅」のメリット

ローコスト住宅とは、建物のオリジナル規格に合わせて建築部材メーカーに部材を大量発注、仕入れコストを下げて販売している住宅です。低コストになることで建物価格も下がります。

ローコスト住宅といっても使っている部材は、ちゃんとした名のあるメーカー品なので品質は問題ありません。

規格から外れると他の住宅メーカーと変わらなかったり、割高になったりするデメリットもありますが、自分の実現したい新築物件がそのメーカーの規格にうまくはまれば、お値打ちに家が建てられるのです。

ローコスト住宅と大手住宅メーカーとの違い

大手住宅メーカーは建築コストが高い
大手住宅メーカーだと坪60~100万円程かかるが、ローコスト住宅であれば坪30~70万円で建てる事ができる。
大手住宅メーカーと住宅建材 設備の性能の差がほとんどない
大手住宅メーカーオリジナルと一般メーカー品とで、住宅建材、設備の性能は、通常使う機能を考えればほぼ変わらない。
特に水回りは通常の設備メーカーのものがそのまま使われるので性能差は無い。
大手住宅メーカーはオリジナル性が高く、修繕時の部品調達に困る
大手住宅メーカーはオリジナル性が高く差別化が図れるが、修繕の時に部品が生産完了してしまっていると、ホームセンターなどで手に入れることができないことが多い。また、他で手に入らない分、メーカー側の言い値になってしまう。

「ローコスト」という呼び名が悪い!

本来、不要な費用をなくして、必要なものを必要な費用で建てるという「まっとうな」ことが、「ローコスト(低価格)」という言葉で、低品質のように扱われています。
家としての機能は変わりがないのに(設備などはお客様の好みで価格が大幅に変わる場合もありますが…)、「低価格」とは…じゃあ、大手住宅メーカーは「ハイコスト(高価格)」ではないのでしょうか?

確かに、ローコスト=低品質と言っても良い時代もありました。断熱材もロクに入っていない(古い住宅だと大手でもありました)ような住宅や、時代遅れな設備など「やっぱりローコストは…」という評価も仕方のない家がたくさん建てられた時代があったのも事実です。
でも、今やそういった質の低い建材や設備を探すほうがコスト高になります。住宅建築基準等なども定期的に改定されていますから、昔に比べて住宅自体の性能や耐久性に差はないのです。

すべては「ローコスト」という言葉で「安かろう悪かろう」と思ってしまう呼び名のせいなのです。必要な機能を必要な費用で提供するという当たり前のことをやっているだけなんですけどね…

質の高い生活のために未来生活デザインができること

そうは言っても、初めて家を建てる人は何から初めて良いのか皆目わからないことでしょう。いちばん大切なことは「生活」です。
住宅ローンに耐えながら、やりたいことも出来ずに暮らすのも「生活」ですが、資金プランを元に合理的な家を建てて、余裕を持って暮らすのも「生活」です。
どちらを選ぶかはあなたの考え次第です。
ですが、生活を切り詰めながら手に入れられた家も、時間が経てば痛みが目立ち、資産としての価値も失っていきます。
そんな物がその間に失った生活に見合うものでしょうか?
未来生活デザインはお客様のライフスタイルやライフサイクルを評価しアドバイスすることで、無理のない資金計画から住宅プランまで、現実の生活の質を高めるお手伝いをしています。

免許番号:岡山県知事(1)第5838号
所属団体:公益社団法人 全日本不動産協会 
保証協会:公益社団法人 不動産保証協会
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