過酷な宇宙空間から考えられた遮熱・高気密な断熱方法。

宇宙服から発想した断熱システム【宇宙服の家】

過酷な宇宙環境から人を守る宇宙服。それが原点です。

宇宙はどんなところでしょうか?
JAXAで次世代先端宇宙服を研究されている方によると、冷たい世界という印象があるでしょうが、太陽の光が当たっているところは100℃以上になり、当たっていないところは-100℃以下と、かなりの温度差がある場所だそうです。
    参考:▶「見た目に美しい宇宙服の実現をめざして(JAXA:宇宙航空研究開発機構ホームページ)」
宇宙飛行士の人たちは、そういった環境の中で仕事をしなければなりません。
そのため、断熱性能が重要になってきます。
断熱に関する基本原理は、家の断熱材の作用と似ています。
太陽からの熱を遮熱しながら、宇宙服の中を適度な温度に保温する。
宇宙空間は光があたっていないところだと非常に冷たいので、本来なら太陽の光を利用したほうがいいのですが、太陽の光は強すぎるので、遮熱しながら内側を保温することになります。
これが【宇宙服の家】の原理です。
つまり、熱を遮断して、家を保温するということ。

一般的に住宅に使われるのが(低発泡)ウレタン吹付工法と呼ばれているものです。
吹付型ですので施工期間が短く、複雑な部分にも施工できるので、住宅の大きさによらず均一な性能を発揮できます。
(低発泡)ウレタン吹付工法は、発泡剤であるウレタンの密度が低く、ウレタンの中の穴が大きいので、使用するウレタンの量も少なくて済むので低価格という特徴があります。

宇宙服の家で使用しているのは高密度発泡ウレタンで、ウレタンの中の穴が小さく、数が多いのが特徴です。通常の(低発泡)ウレタン吹付工法よりも少しコストが上がりますが、断熱性能が高く湿気に強くなっています。
この高密度発泡ウレタンの遮熱層としてアルミフィルムの外壁面を組み合わせることで、厳しい環境に耐える宇宙服のような断熱工法を使った家が【宇宙服の家】です。
2枚の遮熱材(アルミフィルム)の間に空気層を作ることで、伝熱や振動音(騒音)を内側に伝わるのを防ぎ、結露も生じないため、長期間に渡って柱や壁などを守ります。

防水透湿シートの代わりにアルミ製の遮熱フィルムを使用することで、外気温の室内への侵入を大幅に減らし、反射しきれない熱は余剰排熱層を通じて外部に排出します。
また、フィルムを2層構造にし、その間に空気層を作ることで熱伝導性が下がるため、季節に関係なく外気温度の影響を受けにくく、高い遮熱効果を発揮するため、より光熱費を低く抑えることができます。
室内側に高密度ウレタンを使用することで室内温度を拡散することもなく、湿気を透過しないため、長期間の仕様でもカビが発生することはなく、家屋を痛める心配がありません。

断熱性が高まると、少ないエネルギーで快適に過ごすことができるようになるので、エアコンなどの光熱費が下がり、家計への負担が減るメリットがあります。

免許番号:岡山県知事(1)第5838号
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